BAZ-K Interview
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BAZ-K
Profile
岡山市在住のMC。15歳の頃にHIP-HOPと出合い、2000年より活動を開始。人気イベント「HI-PROP」のメインオーガナイザーであり、セレクトショップ『AJITO』(岡山市駅元町)の店長でもある。2006年にリリースした1stシングル『DEMONSTRATION』は、発売後わずか1カ月で1500枚を完売し話題に。2007年3月9日に待望の2ndシングル『I'm Still...』をリリース。
オフィシャルHP→http://bazk.jugem.jp/

■BAZ-Kツアースケジュール

4月29日(日)at RHYME(岡山市幸町)/5月4日(金) at LEAF(姫路市延末)
5月5日(土) at RHYME(岡山市幸町)/5月12日(土)at RHYME(岡山市幸町)
5月19日(土) at RHYME(岡山市幸町)/6月16日(土) at K-2(津山市八出)



―――今回は2枚目のリリースですね。1枚目と比べて変化はありました?

 前回は勢いのままに作った、という感じだったんですけど、今回はそれなりに、声の出し方や、レコーディングの仕方など、実験的なことをもやって凝りながら作りました。具体的には、音の録り方を変えたんです。例えば、3曲目は自分の一番高いキーを出して、すごくポップな感じにしています。それがどう受け入れられるのかな、と思っています。4、5曲目は、いつもの自分に近いですね。特に人気が高いのが、5曲目の『MY SON』です。これは、オレが飼ってた犬のことを歌ってるんです。事故で亡くしてしまったんですけど…。入れようか入れまいか迷ったんですが、自分なりにちゃんと気持ちの整理もできるかな、と思ったのと、こうしたほうが飼ってた犬も喜ぶと思って入れました。出来上がっての実感としては、まだ50%くらいのことしかできていない気がするので、もっと面白いこともできたのかな、と。次に出すときは、全国で勝負したいんです。サードを出す前にミニアルバム的なことができたらいいですね。

―――それはもう、制作に入っているのですか?

 そろそろ打ち合わせに入ろうかな、という感じですね。とりあえず、それ全国流通させるための実績を作りたいので、1、2枚目を出したんです。1枚目から2 枚目の期間が一年開いてしまったのは、店の方が忙しくて動けなかったのもあるんです。でも、ようやくスタッフも増えて、動けるようになったので。

―――今は、ショップの仕事より音楽の比重の方が大きいんですね。

 今は音楽をがんばりたいですね。…じゃないと、もういい歳なんで。

―――いい歳…(笑)。1980年生まれの26歳ですよね?

 そうです。ラップは40歳になっても50歳になってもずーっとできるもんじゃないんで。ある程度のところでちゃんとした結果を出したいですね。フルアルバムは、まだだいぶ先になると思うんですけど、目標にはしています。タイミングよくいろんなことがかみ合ってくればぜひやりたいですね。去年と今とでは状況も違うから、一年前売れても今は分からない。CDが売れない時代にどれだけ売れるかだと思うんです。簡単にダウンロードできちゃうんですからね。

―――とはいえ、すでにかなりの枚数が出ていると聞きました。手応えも感じているのでは?

 はい、それなりに出ていると思います。前作より、県外のオーダーが増えているのと、『TSUTAYA』に置いてもらう枚数も増えましたね。前はみんな手探りで10枚、20枚くらいだったんですけど、今回は広島で100枚取ってくれたり、姫路、神戸、大阪でもポスターを貼って宣伝してくれたりしてるんです。そういうところのコネクションがだいぶできてきたので、それをもっと自分でどれだけ生かせるかですね。

―――ジャケットもカッコいいですよね。

 この、「BAZ-K」ていうタグを書いてくれたのも、岡山ではトップクラスのグライダーで。 VTRっていうんですけど、そいつはマジでヤバいですよ! この後ろの車も、全国誌のカバーになったりする、すごいクルマなんです。帯のコメントもムラヤマテツっていう人で、『BLAST』っていう雑誌のライターをやっていた方なんです。

―――まさに岡山のトップクリエイターが集結しているんですね。

 そうです。いろんな人の力を借りて、というのもありますし、逆に自分のCDで彼らの名前がもっと広まってくれたらうれしいな、とも思います。「ギブアンドテイク」っていうことが、自分の中ではすごく重要で、HIP-HOPをやりだしたときからの理念なんです。

―――普段HIP-HOPを聴かない人も聴きやすいし、受け入れやすい音楽だと感じました。

 うれしいです。やっぱり不良音楽なので、HIP-HOPは敬遠されがちなんですけど、そこだけじゃなくて。やんちゃしてる奴だって無理やり自分からやってるんじゃなくて、そうなってしまう環境にいるわけで。物を盗んだり、人を傷つけたり、暴力振るったり…。そういう奴がHIP-HOPに出合って、ダンスやラップをやることで救われるのがHIP-HOPなんだ、ということは言いたいですね。

―――歌詞にはローカルなフレーズがたくさん出てきて、岡山人としてはうれしいです。

 ありがとうございます。よその土地の人が聴いたときに、「あ、ここがあの歌で歌ってたあの場所やな」って思ってくれたらうれしいです。僕も、東京や大阪のラッパーが自分の街を歌ってて、実際その場所に行ったときに「あ、ここやな…」って思うのがうれしくって。

―――ご出身は大阪ですよね? それでも岡山に深い愛情を持っているのが感じられます。

 こっちに住民票を移してるので、岡山県民やし、こうして店も持っているし。何よりも、支えてくれてるのはこの土地の人たちだから。だからこそいろんな人とリンクして、幅広く活動したいですね。派閥なく、誰でもラップができて、DJができて、ダンスができて…。そういう街にしていきたいです。やっぱりしがらみとか今だにあるし、ねたみ、ひがみだと思いますが、おもしろくないと思っている人もたくさんいるわけで…。そういうのはやめようや、っていうメッセージを込めて歌ったのが『Street LIFE』なんです。オレがCDを出せば、どの店でもプッシュアップしてくれる…そういう環境になれば、オレは受けた恩は必ず返す。でもやっぱり、変な勘ぐりや個人的な意見があったりするから難しいですけど。口で言うより、行動で示すほうが早いかなと思うんです。ぶっちゃけ、オレがオリコンに入るほうが説得力あるだろうしね(笑)。それが一番分かりやすい形だと思うんです。メディア的な場所に出て行って…。俺は、岡山ではそういうポジションにいると思うんです。ギャングスターではないので、悪ぶる必要はないし、オレはオレのままでやりたいだけなんです。

―――全国的に見ても岡山のHIP-HOPシーンは盛り上がってるそうですが。

 そうですね、そういうふうに言ってくれる人は多いですかね。名古屋、静岡、仙台も勢いがありますよ。

―――岡山ではその先頭にいるわけですね。

 いや、先頭とかは意識したことはないです。やるべきことをやっていて、例えば岡山にスポットが当たったときに自分がどれだけのものをこの土地に返せるのか、っていうことしか考えていないですね。自分が説得力のある大きな存在になれば、今、埋もれている人たちを引っぱってあげられると思うし。そりゃあ、いいときに近寄ってくる奴はいっぱいいるけど、今みたいに環境が悪い時期にどれだけサポートしてくれるかが大切だと思っています。

―――考え方としては、すごく体育会系ですよね。

 そうです、体育会系ですよ(笑)。ま、親は大切にしてほしいですね。親孝行、ちゃんとしてください、って思います。だから俺、1枚目をリリースしたとき、親を旅行に連れてったんですよ。勉強だってもっとやっときゃよかったって思いますしね。その辺でケンカしてるヒマあったらHIP-HOPでマイク握ったり、DJやったりしてそのパワーをぶつけたほうがカッコいいと思いますね。

―――前回のインタビュー(『タウン情報おかやま』06年4月号)で、お店に来たことがきっかけで音楽に興味を持つ人が増えれば、って言われてましたが、音楽とファッションのつながりを望む気持ちは今も同じですか?

 そうですね、むしろどんどん強くなっています。オレがオーガナイザーをしてる「HI-PROP」っていうイベントは、フライヤーに協賛店の地図も入れているんです。県外から来た人で、こっちのこと分からない人には、それで案内してあげたり。イベントがきっかけで店を知ったり、その逆ももちろんあります。そうでもしないと、クラブ人口って減ってるんですよね。HIP-HOPを聴く人はめちゃくちゃいるんですけど。だってR&Bもコンビニでもカフェでもどこでも流れているから。要は、クラブに来る人口が減ってるんです。それが一番問題だと思いますね。

―――イベントの集客数が減ったということですか?

 いや、そういう物理的なことではないんです。いろんなクラブができていて、ひとつのところにしか行かなくなったということです。クラブをはしごして遊んだり、もっといろんなとこに行ってみたらいいのに、と思うんです。だから今回のアルバムの3曲目でもいろんなクラブのことを紹介してるんですけど…。それがきっかけになるかは分からないけど、もっとクラブに出向いてくれたらうれしいな、と思っています。俺はよく『RHYME』でやってるけど、『No.9』でもやるし、『MARS』もいいと思うし。クラブをやってる人らだって遊びじゃないから、クラブ人口が増えないと潤わないし、回らないですよね。生活手段としてやっているので、それでご飯食べてるし、俺らも歌えなくなると悪循環になるんです。さっきも言ったように、HIP-HOPを聴く人口は、俺が始めた10年くらい前に比べるとかなり増えたから、あとはその人たちをどう動かすかだと思うんです。やってる側の質を高めていかないといけないし、やっぱりカリスマ的な人がいないとなかなか難しいのかな、とも思います。

―――やっぱり岡山をベースに、全国を見て活動する姿勢は変わらないんですか?

 もちろんです。岡山だけで活動するなら、こんなに大幅に宣伝や告知をしなくてもある程度売れますし。何でもそうだけど、全国に発信していかないとマーケットも大きくならないし、「岡山」っていうものを知ってもらうためには、全国に出て行かないと。何よりも自分に関係するすべての人がよくなるように、っていう気持ちが大きいですね。たとえば、今こうして取材してくれてる人や、自分をサポートしてくれてる人たちが「あの人だったら何とかしてくれる」って思ってくれるような存在じゃないと。口だけで偉そうなことを言うんじゃなくて、ちゃんとしたいんです、そこは。

―――着実に前に進んでいる感じですね。

 そうですね、サイトもやってて、1年足らずでアクセス数が30万件を超えたんです。普段自分が考えてることとか、くだらないこととか書いてるんですけど。これからは、音楽をダウンロードできるようにしたり、オリジナルで服も作ったりしたいとも思っているので。HIP-HOPの本場ニューヨークにも行きたいし。やりたいことがいっぱいですね。

―――さっき、「もういい歳だし…」って言われたのが、個人的にすごく気になったんですが、たとえば目前の30歳、さらに40歳、50歳になったとき、どんな人間でありたいですか?

 絶対にHIP-HOPには関係していたいですね。HIP-HOPってジャンルじゃなくて、文化なんですよね。ニューヨークに行ったときにすごく肌で感じたんですけど、流行とかではなくてその土地に染み付いたものなんです。だから、そういうフォーマットがちゃんと岡山にできたら、と思います。誰でもがラップできて、レコーディングできて、CDを買えて、服を買えて…。で、ちゃんとレーベルみたいなのもあればいいのかな、と思います。その中のどれかに関係できて、携わっていたら幸せですね。正直、40歳、50歳までのビジョンは見えないんですけど。ま、でも公園で寝てなければいいですよね(笑)。


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サイン入りポスターとアルバムをセットで1名様に

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