見たこともないような世界じゃなくて、
等身大の世界を歌っていきたい。
谷川俊太郎や中原中也の詩に影響を受けてきた河田総一郎が書く叙情的な詩世界。そこにジャズ・ギタリストの潮崎郁男に師事し、ロックにも影響を受けてきた佐々木望による広がりを持つサウンドがミックスされ、独特の音世界を創造しているユニット、soulife。彼らの結成のいきさつや今後の音楽性について話を聞いた。
―――03年の結成に至るまでそれぞれどういった音楽活動を?
河田 実は、10年ぐらい前に東京で一緒にバンドを組んでいて。渋谷とか下北沢のライブハウスでやってたんですけど、ライブに出るにもオーディションがあるんですよ。友だちのバンドが主催するイベントに参加すれば楽に出演できるのに、僕らはそれを知らなくて。ばか正直にオーディションを受けてましたね。
佐々木 純粋だったんですよね。そうやって続けて、ステップアップしていくもんだと思っていたから。でも、ある日、以前落とされたライブハウスにするっと紹介で出演できちゃって「そんなもんなの?」って(笑)。結局、そのバンドはすぐ解散したんですけどね。
―――また2人で組むことになったきっかけは?
佐々木 人が多いと面倒なことも多いな、と(笑)。とりあえずパソコンがあれば2人でも音楽は作れるし。それで音を作って音楽出版社にデモテープを送ったら、プロデューサーの北浦正尚さんにも気に入ってもらえて。でも、そこからCDを出すまでに結構時間がかかりましたよ。楽曲制作をしつつ、ライブの本数も増やして、動員も増やさなきゃいけないし、曲のクオリティも上げていかきゃ、と。でも、前に進んでる感じは常にありましたね。
―――最新マキシシングル『春カナタ』は、メロディラインが予想を裏切る箇所がたくさんあって、繰り返し聴きたくなる感じでした。
河田 うれしいですね。メロディは、自分が気持ちいいと思うものをいつも出しています。「聴いたことなくて、かっこいい」と思えたものだけを使う。でもそれが出るまでが大変ですけどね(笑)。
―――今後目指していきたい音楽は?
河田 詞の面でいうと、等身大の歌を歌いたいなと。全然見たこともないような世界じゃなくて、道を歩いたり、電車に乗ってたりという日常で見えるところを書き続けたいです。
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