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―――もともと旅が好きで、そこからcarvanという名前を付けたということですが…。
どっちが先か分からないですね。音楽やライブも旅だと思うし、また生活も音楽だと思うし。例えばアルバムでいうと、曲のつなぎだったり、イントロで始まってアウトロで終わることだったり。時間の流れとともに進んでいくものが、全部旅な気がするんです。僕は生まれは日本なんだけど、すぐ海外に行っちゃって、日本に帰ってからもずっと引越しして。故郷とか自分のルーツとかが特にないから、ずっとポコポコ旅してる気分で暮してるんですね。だから余計にそういう意識が強くなってしまったのかな。
―――でもその分、いろんな景色を見られてますよね。
そうですね。で、また子どものときに「居場所のない」感じの生活をずっとしてたから、音楽に出合ったときに、居場所を見つけたというか。「これで人とつながれるな」って感じたんです。そういうので、余計に音楽にのめりこんじゃったっていうのはありましたね。
―――今日、岡山に来たのは初めてだそうで。ここでまた、音楽を通して、ひとつつながっていきますね。
うれしいです。音楽って、1対1にもなれるし1対1000にもなれる。でも、やっぱり基本は1対1だと思うんですよ。人がいっぱい入ってるライブでも、何人入ったかより、何人と1対1になれたかということが大事。そういう気持ちでやらないといけないなって思っています。
―――05年の夏に、KEISONやMagnoliaと一緒に、ツアーで全国を回ったそうですが。
ある映画で、ミュージシャンが特急を貸しきって、各地でフェスをやっていくっていうのがあったんですね。それを観て、仲のいいミュージシャン同士で、「こんな旅いいなー」って話になって。北から南まで、3カ月間かけて20本。共同生活してると、音楽以外でやることも多いんですよ。ギャラを決めたり、片付けしたり、ブッキングしたり…。スタッフのありがたみをかなり感じましたね。この旅で、自分たちのペースでやれる幸せを実感しました。
―――その後、年11月より、メジャーシーンで活動することになりました。心境の変化はありますか?
メジャーってどうなんだろうっていう疑問はずっとありました。ただ、どんなフィールドに行っても、自分の守るべきものを持ち続ければ大丈夫だというのを、前のツアーで確認できたんですよ。だから、今はこうしてメジャーで活動してるけど、そこが全てだとは思わないし、依存はしてないかな。今回気づいたことは、今後の活動の背骨になるような気がしています。
―――メジャーデビュー前に、いい旅ができてよかったですね。
すごくいいタイミングでできたと思います。ツアー中、お客さんをすごく近く感じられたし、お客さんも僕らを近く感じてくれて。自分たちで一方的にツアーを組んだんだけど、みんなそのツアーのクルーみたいな気分で、ファイナルライブに集まってくれたんですよ。そういう、ちょっとありえない現象が、このツアーでいっぱい起きたんで、音楽とはいえ、やっぱり人と人だなって思いました。
―――春には次のアルバムのリリースもあるそうですね。
今まさに作業中で、年末年始はレコーディング。そのうち届くと思いますので、待っていてください。
―――どんな感じで制作を?
基本的に、今までと形は変わってなくて、自宅で宅録したものをベースに作ってます。あと、ライブはバンドでやってるんで、大好きなメンバーとセッションしたものも録りたいなぁ。曲によって、カラーをいろいろ出せたらいいなと思います。
―――11月に発売したシングル『DAY DREAM/Dynamo』ではまだ見れてないような一面も詰め込まれそうですね。
そうですね。実は自分はシングルってほとんど買ったことないし、アルバムで音楽を聴いてきた人間なんですね。だから、シングルを作るのに初めはちょっと戸惑いもあったんです。でも今回のシングルは2曲入りのアルバムみたいな感覚で作ったんですよ。どっちのどこを聴いてくれっていうんじゃなくて、2曲でひとつの世界を作ったつもりです。でも限界が…(笑)。2曲だとあっという間にストーリーが終わってしまうんですよ。だから、もうちょっとロードムービーみたいなアルバムを作りたいなと思います。
―――じゃあ、話の続きはアルバム完成後に…。なんか、CDを聴いた印象と会った印象がすごく近いなと思ったんですけど、そんなふうに言われませんか?
どうなんでしょうね。自分ではちょっと分からないけど。
―――私は近くてよかったなと思います。じゃあ、アルバムを楽しみに待ってますね。春にはまた来てください。
ぜひ、お願いします。 |