今から14年前の1992年。
引き算すると13歳、私が中学1年生のときだ。
その年に、フラカンはもう、ここペパーランドに足を運んでいたって。
そんなぁ、私その頃なんて、おかっぱ頭で通称「こけし」…。
さて、2006年5月13日@ペパーランド。
心待ちにしたこの日、不安になることなど何もなかった。
無邪気になり過ぎるくらい楽しんだ4月15日の松江ライブ、
彼らから届いた、「いい調子」が伝わってくるシングル『はじまりのシーン』、
本日の会場を埋め尽くすお客さんのお祭り前のほころんだ顔…。
1曲目はこれだ、『馬鹿の最高』!
あ〜、一気に肩の力が抜けていく。
仕事納めの土曜には抜群に効く曲だね。
隣を見ると、いつもの照明の男の子。
のっけから食いついてて、目がキラキラしてる。
これは、今日のライブがいいライブになる前兆だ!!
「もっと欲しがれよ、さらけ出せよ」…。
私の大好きな『永遠の田舎者』は4曲目にして披露。
ペパーだと、早くも目が大充血の圭介さんの顔がすぐ目の前にあるようで。
発せられる言葉はすべて自分に向けられているようで。
私の中で眠ってる、
いや、こっそり隠していたのかもしれない何かが奮い立たされる。
この日は2階席での参戦だった。
(といってもペパーの2階はメンバーと目と鼻の先!?)
あそこからだと本当によくいろんなものが見える。
あふれんばかりの笑顔を見せる小西さんに、
一見クールだけど力の入った顔がなんとも言えん竹安さん。
そして中でも見とれてしまうのが、
マエさんが圭介さんに送る熱い視線。
「もう十何年も一緒にいるんでしょうが!!」とツッコミたくなる。
いや、でも逆かも。
その信頼関係があるから、十何年も一緒にいられるんだわ。
そして、一瞬にして空気を変えるイントロが。
…『深夜高速』だ。
ライブでこの曲が始まるたびに思ってしまう、
「今、この覚悟で私聴いちゃっていいのか」と。
目を閉じて、一言ひと言をこぼさずに受け止める。
どんどん真っ裸にされていく気分だ。
よく「お祭りバンド」だなんて呼ばれる彼らだけど、
ただのバカ騒ぎじゃ子供騙し。
こんな曲、本当に覚悟を決めた人たちじゃないと歌えません。
「これ以上の名曲が生まれることってあるのか?」、
そう思わせた『深夜高速』のあとには、
生み出されてしまった名曲『はじまりのシーン』へと続き、
その後は『俺たちハタチ族』に『東京タワー』などなど…。
捨て曲なしのラインナップで、私たちオーディエンスの
「汗」も「涙」も、
「楽しい気持ち」も「孤独な気持ち」も、
「絶望を感じる自分」も「信じたい自分」も、
そのすべてをあらわにさせた。
それでも「いこうぜ!」と肩に手を回してくれるフラカン。
頼れる親友のようだ。
そして、アンコールの最後には、
『ホップ ステップ ヤング』を全員で大合唱。
「これはもしかするとツアーファイナルかもしれないぞ」。
そう錯覚させる盛りあがり、もう最高潮!!
今年は夏フェスで、そして岡山では秋に、
またフラカンのライブを見れそうな感じ。
でも来年も少なくとも2回は…、そして再来年も…。
人気が出過ぎて、大好きなペパーでできなくなるほどに
お客さんが増えすぎていたらどうしよう…(笑)。
その時私は、変わらない自分と、変わった自分との両方を引き連れて、
また彼らに会いたいって思う。
今年も、来年も、再来年も、
いつだって心よりお待ちしていますよ!
(スタッフ・白川久美)