Live&Interview ONZO Topへ

岡山田広野的一日 PROFILE/メンバーは田中和将 (Vo&G)、西川弘剛 (G)、亀井亨(Dr)。97年ミニアルバム『覚醒』でメジャーデビュー。02年末、リーダー西原が病気のため脱退するが、翌年、シングル『会いにいく』、アルバム『イデアの水槽』で見事に復活を果たした。04年11月、ミニアルバム『Everyman, everywhere』をリリース。
http://www.aloha.co.jp/NEO_ALOHA/html/ARTIST/GRAP.htm
ZAZEN BOYS GRAPEVINEはどこへ向かうのか? インナーな焦燥感を漂わせたミニアルバム『Everyman, everywhere』を聴いて、そんな気持ちになっていたファンも多かったのではないだろうか。そして、その期待と不安は、自然と今回のツアー「CLUB CIRCUIT 2004」へと寄せられ…。さて、12月19日、岡山ライブの結末はいかに? 今回は2名のスタッフが、その現場へと足を運んだ。
 毎回、妖艶なムードに包まれるグレイプバインのライブ。アッパーでロックで、外向き加減全開なアルバム『イデアの水槽』から、シングルコレクション『Chronology』、そしてメローな今の彼ら自身が表れているミニアルバム『Everyman, everywhere』の発売。いろんな顔を見せるバインが、今回どんなライブを見せてくれるのか。期待と緊張で胸がいっぱいだった。
 ライブは『豚の皿』に始まり、会場は一気に深く壮大なバインの色に染まる。『Metamorphose』や『スイマー』などミニアルバムのメローな曲が続く。個人的には『イデア』に比べると地味な感じもしたが、こんな曲を作れる今の彼らにますます興味が湧いていた。
 そして、『ぼくらなら』でセンチメンタルな気分にさせてくれたり、『アンチハレルヤ』『ミスフライハイ』で会場全体を高揚させてみたり、『Suffer the child』で隠し持っていた狂気を露にしてみたり…。
 見事に客を翻弄させてくれる。むしろバイン自身がそれを楽しんでいるかのように見えた。そして翻弄されている客も狂喜の絶頂にいる。何なんだこの空間は。でもみんな幸せな顔をしている。そんなバインに、これからも何度も惚れていくのだろうと確信した。
文・難波絵美子
 私にとって、初のグレイプバインのライブ。初めて見るアーティストのライブは、期待はもちろん、不安も共存している。ノリに付いていけるだろうか…、曲は分かるだろうか…。
 しかし、ライブが始まると、そんな思いは一気に吹っ飛んだ。青や緑の幻想的なライトの下での『豚の皿』。この1曲目で“バンドのライブ=飛んで跳ねる”というイメージが一新された。彼らのライブは落ち着き、安心して聴くことができるのだ。もちろん、弾ける曲では会場一体となって弾ける。私の率直な感想は“大人なライブだなぁ”だった。
 そして、一番印象に残ったのが『Metamorphose』。ミニアルバム『Everyman, everywhere』のトップを飾る曲だ。力強く歌う姿に、ただ、かっこいいと思わされた。
 凝縮された2時間。初めて聴く曲もあった。それでも、もう一度グレイプバインのライブに来たいと心底思った。次は、CDをしっかりと聴きこんで、ライブに参加したいと思う。
文・森下絢香