おおはた雄一-Live&Interview
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Live&Interview コメントMOVIE ONZO Topへ
おおはた雄一
PROFILE / 04年、1stアルバム『すこしの間』をリリースし、年間200本を超えるライブを行い、話題に。05年には、フジロックフェスティバルを始めとする数多くのイベントにも出演。06年3月に、多彩なゲストを迎えて作り上げた3rdアルバム『ふたつの朝』を発売した。 おおはた雄一 オフィシャルサイト
 
写真1 ------3rd アルバム『ふたつの朝』が発売されました。マイペースと言われているわりに、年に1回のペースできちんとアルバムを出してますね。

 そうですね。おかげで、休みがないですもん。制作が終わって、また次を作り始めて。でも、そういってもらえるとうれしいな。実は僕、マイペースというよりは、ガーッとやるタイプなんです。

------今回のアルバムのキーワードは「ふたり」だそうですが、このコンセプトは最初から? それとも最終的に?

 これは中盤からですね。「どうやらそういう感じになってきたな」と。いつかデュエットみたいなアルバムを作りたいと思っていたんですよ。

------それまではひとりでアルバムを作っていた感じですか?

 うーん。前作も前々作も決してひとりで作ったって感じはしてないんですけど、音を聴くと、弾き語りがメインだったり。今回は、どこまでがひとりで、どこまでががふたりかっていうのは明確ではないんですけど、相手に委ねる部分が大きかった気がします。

------完成したものは、自分の曲じゃないような気はしませんでしたか?

 最初はびっくりしましたね。自分らしくないんじゃないかと、気になったりもしたし。もともと、フォーク・ミュージックとかブルースとかが好きだったから、自分の音楽に新しいものが入ってくるというのが、怖いというか。そこを超えられたという気はしますね。

------固定概念がいい意味で壊れたのは、相手が信頼できる人だったからでしょうね。

 そうですね。あと、この1年で自分がすごく変わったから。前のアルバムから今作までの1年というのは、あまりに早くて、あまりに濃くて。この前の岡山での河川敷ライブも、はっきり思い出せるんです。確か6月なんですけど…、あのときケニア・コーヒー飲んでね。焙煎室があるコーヒー屋さん。むちゃくちゃうまかった。感動した。「おつかれさまでした」って、まだ朝の9時に打ち上げして(笑)。そういった中で、自分がどんどん変わっていくのを感じました。だから、今作を楽しみながら作れたのかなと。ちょっと大人になったかも。

写真2

------参加された坂田学さんや高田漣さんとは、以前からの仲ですか?

 そう。(原田)郁子(exクラムボン)ちゃんのライブで知り合ったんだっけ。漣くんとは2人でライブをやったことがあったから、絶対に参加してほしいと思ってて。一緒にやった『密漁』という曲は、最初から、「漣くんと2人密漁に行く」というイメージがはっきりあったんですよ。

------密漁ですか(笑)。

 プロモーション・ビデオ作るなら、これしかない!と思ってたんですけど、そういう話は誰からも来ませんでしたね(笑)。

------Every Little Thingの持田香織さんも参加しています。きっかけは?

 持田さんはね、ライブに来てくれたり、あちこちで僕の1stをレコメンドしてくれたり。すごく自然体の人で、何回も会って話すうちに「この人、普通に気さくな人だな」と思い、手紙で「今度レコーディングよろしくお願いします」って頼んだんです。そしたら電話くれて。「夜分すみません。持田と申します…」みたいな。

------デュエットしている持田さんの声が、普段より柔らかく聴こえた気がします。

 ブースを分けずに、一緒の空間で歌ったからかな。最初は『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』みたいに、マイクを1本立ててデュエットしてやろうかなと思ったんですけど、さすがにそれはやり過ぎだ、調子に乗るなという雰囲気が漂いまして。結局、彼女のマイクと僕のマイクとギターのマイクと、3本立てて、「いっせーのせ」で。彼女のマイクに僕の声は入ってるし、僕のマイクに彼女の声が入ってるし。途中、2人とも別の歌詞を歌ってるしね。歌詞がかみ合わなかったりするんですけど、それもその日の出来事というか、記念写真というか。そのときの場を切り取ったような…。非常にドキドキしましたね。

------だって相手は、おおはたさんにラブコールを送っている人。照れくさくはなかったですか?

 照れくさいですよ。デュエットというと、どうしても『銀座の恋の物語』とか『三年目の浮気』とか、そういうイメージがあるじゃないですか。赤羽あたりのスナックで(笑)。でも、今回はそういう感じじゃなかったですね。あと、ほかの人とやってるときも、ちょっと照れくさかったよ。Ramiro Musottoとブース越しに目が合いながら演奏してるときとか。なんていうか、にやにや感というか。それは男も女も関係なくて。

写真3

------今までのおおはたさんは、「ギターを持って、ひとりでどこへでも行く」というスタンスのイメージがありましたが、今回のレコーディングをきっかけに、何か変化はありそうですか?

 あるかも。以前は、ひとりのよさが分かんなくなっちゃった時期もあったから。でも、例えばゲストを迎えて多彩にやったあとに、ひとりでやると楽しいんですよ。やっぱりひとりはひとりでいいやと思うんですね。多分、弾き語りのスタイルってそうやってバランスとらないと無理というか。ひとりってあまりにも個人的過ぎるし…。今回のアルバムがあったから、またいつか全曲が弾き語りのアルバムを作ってみたいんですよ。何年後かに自分の解釈で。今回はそういう広がりがあったんで、すごくうれしいですね。

------東京では、実際いろんな方とライブをされてるんですよね。岡山では、なかなかチャンスはなさそうな気も…。

 確かに地方では、なかなか難しいかもしれないけど、正直、僕、自分がどこから来て、どこに帰るとか、そういう感覚がないんですよ。岡山に来れば、岡山に帰ってきたような気分で。だから東京と岡山って、自分の中ではそんなに差はない。あ、でも茨城はあるかも。生まれた街は、音楽をやるとしたら、照れくさいかも。

------どうしてですか?

「なんでおおはた、ひらがななの?」みたいなやつばっかりいるから(笑)。そうすると、メジャー7が弾きづらい雰囲気で…。

------ひとつぐらいはそういう場所があってもいいのかも(笑)。

 ね(笑)。でもね、うれしいですよ。話は戻るけど、「マイペースに見えるけど、きちんとしてる」と言われるのは。そう言ってくれると、ありがとうと思う。

------いや、いや。自由な雰囲気を出しつつ、ちゃんとしたものを作るのって難しいんだろうなと思うんです。

 うん。だって、毎日が楽しくてハッピーでって感じでは決してないし。演奏したあとはいつも、もっとよくできたんじゃないかと思ってますよ。「そんなの気にしなくていい」ってときもたくさんあると思うんですけど、わりと気になっちゃって。それが1日経つと気にならなくなるんですけどね(笑)。

------坂田さんとかCaravanさんとか、おおはたさんと仲のいいミュージシャンたちも岡山を気に入ってくださっているので、皆さんでぜひ来てください。何かイベントができたらいいですね。1年前も同じことを言ったような気がしますが…。

 でも、1年前よりは確実にできる可能性は高まってる気がしますよ。どっかーんとはいかなくても、じわじわとね。プロ野球選手でいうと、間違いなく金森的なね。あ、分かんないですね。ちょっと古いですね。松井やイチローじゃないし…誰になりたいかな。俺やっぱり篠塚とか、ああいう感じがいいですね。俺、別に野球ファンじゃないですよ。

------それって何を例えてるんでしたっけ?

 全然分かんなくなってきた(笑)。でも、篠塚をすごくしたのがイチローって感じがしません? あのしなやかさとか。ま、サッカーでいったら…。

------もういいです(笑)。


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