オトナモード Interview
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オトナモード
Profile
メンバーは、高橋啓太(vo、ag)、山本健太(key、cho)、伊原真一(eg)、林陽介(b、cho)、小野田尚史(dr)。04年結成。下北沢を中心に精力的にライブを行い、05年3月にベースがメンバーチェンジをし、現メンバーになる。高橋の声の存在感、彼が描く繊細でドラマティックな詞世界は、リリース前から大きな話題に。06年2月に1stミニアルバム『小さな旅』を発売。
公式サイト

同じ方向さえ見れていれば、
みんなが同じ役者である必要はないはず。

−−−結成までのいきさつは?

高橋 東京の音楽の専門学校で結成しました。それまでは、ひとりでやってたんですけど、東京に出たらバンドを組むしかねぇって思っていて。で、学校の廊下を歩いている見ず知らずの人間を、あいつはドラムかな…みたいな感じで声をかけていったんです。だから、オトナモードはほとんど初対面から始まったバンドですね。

−−−もともと仲がよくて、音楽性が一致して…みたいな流れでバンドが生まれたわけじゃないんですね。

高橋 そうですね。偶然のメンバーです。それで、1年くらい前に自称トマソン(笑)の林が加わって、現在に至ります。

−−−結成して、まだ2年とか。まだ、メンバー間の付き合いは短いんですね。

高橋 はい。

−−−だからかなぁ。みんなの初々しい感じが、修学旅行の男子グループっぽい(笑)。

 だからっていうのもあるし、みんながその頃から成長してないっていうのもあるでしょうね(笑)。

−−−結成してからの時間が短いとは言え、十分世界観が確立されてきていると思いますが、バンドの色はどんなふうに決まってきたんでしょうか?

高橋 どんな音楽をやっていくのかについてゆっくり考えているところに、トマソンのベースが入って、「あ、そうか。こういうんだ」っていう音楽性になんとなくたどり着いて、今1年がたつって感じかな。

−−−そんな中、今年の2月に初音源を出すことになりましたよね。作品名は『小さな旅』。どんな内容に仕上げようと思っていたのですか?

高橋 コンセプトなどをメンバー内で話し合うことはなかったんですが、「今」できることと、「今」の技術と、「今」の曲を、のちのち振り返られるように…。「今」を録っていくということに専念しました。っていうか、実はそれだけで精一杯だったよね(笑)。

−−−聴いていて、精一杯という印象は受けませんでしたよ。

全員 いやぁ、余裕なんかなかったですよー。

−−−でも、「今」のオトナモードはしっかり詰めこめたわけで。自分たちとしては、「今」のオトナモードの音楽をどんなふうに捉えていますか?

高橋 それに答えるのに困ったんだよね。友だちに「どんなバンドやってるの?」って聴かれても、「歌もの」としか答えられなくて。

小野田 昨日もホテルの風呂場で、おじさんに話しかけられて…。「どんな音楽やってるの?」って言われて…。

伊原 「ポップスです」って(笑)。

高橋 俺らとしては、歌を大切にしたいから「歌もの」って言っちゃうんだけど…。ずっとこれから残せていける普遍的にいい歌を作ることが目標ですね。俺らって、結構古い曲が好きなんですよ。オフコースとか…、今聴いてもすごくいいじゃんって思いますからね。

−−−オフコースは、高橋さんも山本さんも共通して好きだとか。

高橋 はい、偶然に。俺はお母さんが聴いてたカセットを隣で聴いてたって感じで、曲名もジャケットも細かく知らなかったりするんですけど…。

山本 俺はかなり好きですね。昔、CMで流れてた『言葉にできない』って曲がよかったから、近所の中古レコード屋にEP盤を買いに行ったのがきっかけで。

高橋 オフコースに関してはたまたま2人の趣味が一致しているんだけど、メンバーはそれぞれ好きな音楽が全然違うんですよ。でも俺が思うのは、ひとつの作品を作るときに、みんなが同じ役者である必要はないから、楽器も違えば、演技も違ってもいいのかな、と。同じ方向性を、同じ絵を見ていれば、問題ないんだって。

−−−今作は全員が同じ方向を見て作れたという実感があるんですね。

高橋 はい、かなり。

伊原 自分のプレイには少し後悔はありますが、ほかに関してはまったくないんです。

山本 俺も自分の演奏はひどいなと思うところが多々ありながら、全体的には、初めてのわりにはよくできたなって。

−−−皆さんかなり満足度が高いようですが、リリース後しばらくたって、冷静に聴けるようになってこその感想という感じで。

小野田 そうですね。でも、それが不思議な気がしていて。「パッケージした瞬間から自分たちの手を離れていく」っていうことをウワサには聞いていたんですが、最近聴きなおしてると、ホントそうだなって。自分たちが作ったものなんだけど、客観的に聴けるようになる。音を形に残すって不思議な感覚ですね。

 そうそう。実は録音が終わったときには、完成した!って感じが正直してなかったんですけど、杉戸洋さんっていう自分が好きなアーティストさんにジャケットを書いてもらい、歌詞カードができ、パッケージングされたときに、やっと完成したって感じがしたんです。で、それを空けてみたときに、急に人に見せたくない宝物みたいなものに思えて。ひとりで部屋で聴くのがとても気持ちいいんですよ。自分の作品をそう思えるのって、すごいなって。

高橋 俺も随分気に入ってますよ。でもこれが作れたのも、本当にたくさんの人にお世話になったから。作品作りのきっかけは俺ら5人ではあるんですが、すごくたくさんの人に助けてもらってて。それで、アルバムができ、ジャケットができ、お店に置いてもらい、お客さんに手にとってもらい…。僕が机の上で書いたっていうきっかけから始まり、それに出合う人までたどり着くっていう流れってすごいものだなって。5人であり、5人じゃないたくさんの人と作れた作品。それが、アルバムの醍醐味なんだなって気がしました。って、まだ1枚目なんですけどね。

−−−今後の予定は?

高橋 アルバムが9月に発売予定で、今それを作っているところです。それを出せたら、岡山のほうにもライブで来たいと思っているんですが…。今日ここに来れたのも、今回対バンするghostnoteの大平さんと、昔オーディションで一緒になっていて知り合いだったという縁もあるわけだし。今日のたくさんの人との出会いを、次につなげていきたいです。

−−−またアルバムリリース後にお会いできるのを楽しみにしていますよ。





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