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SANISAI
PROFILE / メンバーは、村井伸吾(p、cho)、山田和嘉子(vo、cho)、山田隆平(g、cho)。99年にSunny Side Up結成。京都を中心に人気を集め、5枚のマキシシングルを発売してきた。05年6月にSANISAIに改名。7月20日(水)にマキシシングル『向日葵〜ひまわり〜』 をリリースし、現在、そのキャンペーンで全国を駆け回っている。http://www.sanisai.com

『向日葵〜ひまわり〜』
7月20日(水)発売
1100円
つばさレコーズ
アルバムジャケット
―――ユニット名が変わったんですね。

山田和嘉子 まだ、たまに間違えますけどね。でもだいぶ慣れました。

―――名前が変わり、心機一転という気持ちはありますか?

山田和嘉子 それはあるよね。

村井伸吾 そうですね。今回、名前を変えたきっかけは、いろいろな要素のタイミングが合ったこと。まず7月20日にマキシシングル『向日葵〜ひまわり〜』を出すにあたって、今までと違い全国展開ができるというのがひとつ。そして、全国展開をきっかけに、名前を変えることで今まで以上にがんばろうっていう自分たちの心境の変化が欲しかったのがひとつ。それともうひとつは、「Sunny Side Up」っていう同じ名前のユニットがあって、その人たちがもうメジャーデビューしているので、CDの流通などの面でややこしいのと、自分たちが彼らと一緒にされるのが嫌だったってこと。そういう要素がいろいろ重なって、これはいい機会だと。今まで愛称として呼ばれていた「SANISAI」に名前に変えました。

―――『向日葵〜ひまわり〜』ですが、結構前からあった曲だそうですね。

山田和嘉子 結成当時からあった曲で、ずっと大事にしてきました。ライブでは毎回のように歌ってて、お客さんからはよく「音源にならないんですか?」って言われてた曲なんです。でもなかなか自分たちが出したいタイミングと、製作側が出したいタイミングが合わなくて。それが今回はぴったり重なったので、リリースすることになりました。

―――念願の音源化ということで、この曲への思い入れは相当なものなのでは?

山田和嘉子 そうですね、これは実体験をもとに書いてるんです。悲しみを体の中から出したくて書いた曲だから、それだけ魂がこもってるんですよね。私にとっては一番といっていいほど大事にしている曲です。
―――歌詞は、実体験を元に書いたんですか?

山田和嘉子 表向きには「大事な人が」って歌ってるんですけど、実はおばあちゃんが亡くなった時にできた曲なんです。生きてる限り、恋人を亡くしたり、両親を亡くしたり、大事な人と死別することって避けられない。でも、だからこそ「今生きてる人を大事にしよう」とか、「自分は生きてるから強く生きよう」と思うようになったんです。歌詞には、死別した悲しさだけじゃなく強さをこめてるので、それを聴いている人にも感じてほしいですね。この歌を聴いてるときは泣いたとしても、聴き終わったときにちょっと強くなったり優しくなったり…、そういう歌になってほしい。私自身、この歌にすごく助けられたんで。

―――隆平さんも同じくおばあさんを亡くされて、この曲をどう感じましたか?

山田隆平 さすが姉弟、同じこと思ってたんだなと思いました。相当なおばあちゃん子だったのでね。歌詞の中にも「骨」っていう強いワードが出てくるんですけど…。

―――リアルな言葉ですよね。

山田隆平 僕も正直、おばあちゃんの骨を見た時はかなりショックでしたよ。でも、まさかそれを作品にするとは思ってなかった。ショッキングだけど、だからこそ人の心に伝わるものがあるのかもしれないですね。
―――村井さんは、今回の歌詞をどう感じていますか?

村井伸吾 僕は山田くんのおばあちゃんとは面識がないんですけど、この曲を寝る前に聴いてると、すごく悲しくて涙が出そうになるんですね。何回も何回も聴いてるうちに、今、自分の家族が死んでしまったら、どんな気持ちになるか考えさせられて。それって誰にでも起こりうることじゃないですか。そのときに自分に何ができるのか、そのときに後悔しないように、その人たちにどういうふうに接していったらいいのか…。いろいろ考えさせられましたね。今以上に態度で示したり、手紙を書いてみたり、言葉にしてみたり、もっと大事にしなくちゃと思うようになりました。

―――名前が変わったという先入観もあってか、この曲を聴いた時に「今までと違う!」という印象を受けたんですが。

村井伸吾 この曲は5年くらい前からある曲で、ずっと大切に歌い続けてきたので、今までと違うことはないんですけど…。でも今回は名前を変えて、自分たち3人だけで鹿児島から北海道まで行って、ひとり一人に丁寧にこの歌を伝えていこうっていう旅なんですね。そういうことをしようと思ったこと自体が、今までと違うかな。心持ちが違いますよね。自分たちのこの曲に対する思いに比例してると思います。

―――今回のキャンペーンは、3人だけで全国を回ってるんですか?

村井伸吾 そうですね。沖縄以外の全都道府県を。今13県目です。

―――初めて行く場所もありますよね。

山田隆平 九州はほとんどの県がそうですね。

山田和嘉子 東北もほとんど行ったことがないので楽しみです。

村井伸吾 僕この旅で5kgもやせたんですよ。

山田隆平 僕4kg。

山田和嘉子 私は2kg太ったんです!

山田隆平 意味分かんない! 

山田和嘉子 ぶっちゃけ本当に体がキツイんです。

村井伸吾 でもね、体力的にはすごくしんどいですけど、自分たちが行ったことのない土地で、温かい出会いが多くて。九州なんて特に熱い人ばかりで、人情が深くて。初対面にもかかわらず、ものすごく世話してくれるんです。そういう出会いがそれぞれの県にあって、それが僕たちが今後活動していく上でプラスになっていくんじゃないかと。そういう出会いがあるから、気力でやっていけますよ。

山田隆平 世の中はハートフルだって知りました。

―――貴重な経験になりそうですね。今作には『向日葵〜ひまわり〜』以外にも2曲収録されていますが。

山田和嘉子 2曲目の『カーテンコールが聞こえない』は失恋の歌なんですけど、私が言いたいことは『ひまわり』と重なるところがありますね。なんでも永遠に続くと思ってるからこそ、今を大事にできない。「もしかしたら、この人といつかさよならするかもしれない」と思ってたら、もっと大事にできたのに。「永遠がないからこそ、今を大事にしましょう」っていうのは、私自身がすごく思ってることで、それを伝えたかった。恋を舞台に例えて書きました。悲しい歌ですけど、隆平はこの歌で失恋から立ち直ったんですよ。

山田隆平 そうです。自分の姉が作った歌に助けられるとは(笑)。

山田和嘉子 で、3曲目の『ぼくらは今日も』は前向きで、私たちに等身大な歌。みんなそれぞれ人生のステージに立ってがんばってるから、そのままずっと歩き続けようっていう、応援ソングですね。2曲続けて「今を大事にしよう」っていうテーマの曲がきたので、最後に「そう思うから、自分たちも今生きてます」っていうメッセージを残そうと思って。

―――これらの自信作を携えて、今、全国を回ってるんですね。

山田和嘉子 そうですね。7月13日(水)に北海道にたどり着く予定で、最終的には16日(土)に京都の祇園祭でイベントをやるのが、今回のツアーのゴールです。こうやって皆さんとお話させてもらうことで、英気をいっぱい養ってるし、体はきついけど、ライブのステージでは心がいっぱい感じているので、本当に楽しくて楽しくて。ステージ立ってお客さんの顔を見ると、体がきついことを忘れますね。

―――祇園祭が終わり、また岡山に来てくれたときに、どんなお話が聞けるのか楽しみな気がします。

山田和嘉子 そのときには、またいい曲をお届けできたらなと。今なかなかちゃんと曲を作る時間がないのがもどかしくて。早く時間を見つけて作って、みんなに聴いてもらいたいです。