『クレイジーママ・2nd Room』の店長は曽我部恵一が大好きだ。
そんな彼が経営するライブハウスの6周年記念のおかげで、
前回のライブから半年だというのに、岡山公演が決定!
私はもう曽我部さんのライブは何回も見ている。
だから初めてのアーティストを見るようなドキドキ感がない変わりに、
またやってくれるんだろうなっていうニンマリ感。
彼らは円陣組んで、かけ声かけて、その夜をスタートさせた。
『恋人たちのロック』に始まり、初っ端から狂ってる。
何のスイッチが入ったら、人間ってあんなふうになれるんだっけ。
いつものように、おぉぉ〜っとちょっと引いてる私(笑)。
いや、おいてかないで〜。
っと、3曲目にして突然真っ暗に。なんて、ハプニング。
だけどブレーカーが落ちたって、観客の歌声は止まない。
携帯を開いて光でステージを照らす人、
率先して大声で歌う人、
そしてそれにノッてくるメンバー。
大げさでもなく、自然なその一連の流れ。
こんなお客さんの、バンドのスタンスが心地いい。
再開後ももちろん勢いは衰えることなく、
『ジュークボックス・ブルース』では、いつものごとく曽我部さんダイブ!
ゲージの中の動物が脱走したかのごとく…。
そしてそんな彼らにうっとりしてしまう私、オーディエンス。
みんなバカだ…(笑)。
フラワーカンパニーズ的に言わせていただくと「バカの最高」ですよ。
次のアルバム『ラブシティ』の完成を告げるMCを終えると、
今度はメロウにスロウに『浜辺』を歌いだす。
騒いだあとのコレが効くんですよ。
「夜をこえて…。夜をこえて…」。
曽我部さんの声にグルグル巻きにされて、
どこか遠くの世界へと誘われる魔法。
そう、『魔法』は私の大好きな曲。
いつまでもこの魔法がとけなきゃいいのにね。
その後のMCは美容室ネタで盛り上がり、その美容室ネタで『テレフォン・ラブ』が幕を明ける。
誰かに電話をかける前の高揚感、
この曲を前にすると見事によみがえってくるんだな。
「愛してるって言えるかな」なんて思ったこともない気がするのだけど、
すっかりストーリーの主人公になりきる私。
LOVEはいいよー。『LOVE-SICK』にもかかっちゃうよー。
歌っていうのは、人の中にあるいろんな感情を呼び起こしちゃうもんだ。
10年近く彼の音楽が日常にある私の、
甘酸っぱい思い出も、痛ーい思い出も連れてくる。
曽我部恵一バンドに、「青春」を力いっぱいに見せられて、蘇らざるをえません…(笑)。
でも、そうやって振り返るんだけど、
きっとまた心の奥に感情を丁寧にしまって、また前を向いて歩いていくんだ。
そのくり返し。
話が飛びますが、またもや登場するのがフラワーカンパニーズ。
先日の公演で鈴木圭介が言った印象的な言葉。
「日常をほっぽり出さない音楽。
日常を忘れさせない音楽。
そして日常を見つめ直す音楽」。
そう、曽我部さんの歌は、いつも私たちの日常にあるのです…。
さて、現場のほうはというと、試合の延長戦が続いているような感じで、
これでラストか、いやまだあった、いやまだまだあった、と続いていく。
極めつけは『mellow mind』でセクシーに。
砂糖がコーヒーに溶けて、消えていきます。
降参です、曽我部さん…。
そして、延長戦はDJナイトに移って延々に…。
どうやら朝方まで続いたようでした…。
追伸:
曽我部恵一BANDのライブレポにフラワーカンパニーズがたびたび登場したのは、11月
25日、26日に松江で行われた、曽我部恵一&フラカンの2マンライブを思い、リ
ンクせざるを得なかったのだと思われます…。こちらも、かなり熱い夜でした!
(スタッフ・白川久美)