| ------『サヨナラ サヨナラ』は失恋ソングですが、男性と一緒に失恋をした女性の心境を考えるというのは、どんな感じでした?
小渕さんて、不思議なくらい女性の気持ちが分かってしまう人で、一緒に話をしていても女子トーク的なんです。だから、そのへんの苦労は不思議なくらいありませんでした。でもやっぱり、男性から見て、「竹仲絵里にはこういう女性であってほしい」とか、そういう像をいい意味で映し出してくれていて。書いてる目線は思いっきり女性なんだけど、小渕さんのおかげで男性が聞いても共感してもらえるものになったんじゃないかな。
------今までの曲と比べたら、実際の竹仲さんの世界と違う部分もあると思うのですが…。
そうですね…。最初は、自分じゃない誰かをイメージして曲を組み立てていったんだけど、作りながら、やっぱりひとことひとことを自分に当てはめて考えたんです。出来上がって、ストーリーのキャラクターを見たときに、「やっぱりこの作品には、自分が映し出されているな」と思ったし。違和感なく歌えますね。
------2曲目の『gerbera』は映画の主題歌だそうで。
そうです。これも、今までにない作り方をした曲なんですよ。監督から、「こういうテーマで書いてくれ」とか「こういう目線で書いてくれ」とか言われることは一切なくて、映画の脚本を読んで、その中からテーマを探し、自分を映し出していくという作業を初めてさせてもらいました。最初は不安だったんですけど、脚本を読み終わったときに、宮崎あおいさん演じる主人公の麻里というキャラクターと自分とが見事にリンクして。自分の孤独感を見てほしい、見つけてほしい、同じように感じる人とつながりたい…。そんな思いを、私はいつも音楽で表現しているので、「あ、麻里になって曲を書いてみよう」と思って。そのときには迷いなくガーッと書き上げられましたね。
------この曲もまた、最初は「麻里」という役として入ったけれど、最終的には自分の作品になったんですね。
そうなんですよ。だから今回のマキシで教えてもらったことは、きっかけは何でもいいんだってこと。自分じゃない誰かになってみたり、自分を物語の主人公に投影してみたり、きっかけは何であれ、私が私の言葉で書くことで、私の声で歌うことで、それは私の曲になるんだって教えてもらいました。これから自分が作品作りをするにあたって、幅が広がったなって思います。
------「1、2曲目を聴いて、暗い人だと思われたらいけないので…」とどこかでコメントされていましたが、3曲目はあえて明るい曲を選んだんですね。
はい。最初の2曲が、内面を描いたバラード調の曲なので、3曲目に普段のキャラクターがそのまま出てるような曲を入れて。この3曲を聴けば、竹仲絵里が分かってしまうぞっていうくらい、いろんな表情の私がいる作品になりました。
------この一枚で、いろんなことにチャレンジしましたねぇ。
そうですね。いい経験になりました。特に『サヨナラ サヨナラ』という曲は、リリースして2カ月半経つんですけど、過去の作品という感覚にならないんですよ。だからこそ、この時期に岡山に来れたとも思うし。まだまだこの曲を探してる人がいっぱいいると思っているので、季節も時期も関係なく、ずっと届けていきたい曲です。
------岡山でも生で聴かせていただくときを楽しみにしていますよ。 |