地域を知るということは、本当に大切ですね。百貨店という場所は、「大きなおもちゃ箱」のような存在だと思うんです。さまざまなものが売られ、それぞれのサービスと世界観が集約された空間であり、子どもから大人までワクワクできる夢の場所。そんな世界を作り上げるなかに、肥塚社長の女性としての視点も生かされているんじゃないかと思うのですが。
「女性が気になるところがわかる」ということは、私の利点かもしれません。この商品はここにあると便利だなとか、ここにこんなディスプレイがあると素敵だなとか。弊店では、「世界を作り上げる」ためにチームを組んで取り組んでいるんです。たとえば、売り場作りを考える「VMD(ヴィジュアル・マーチャン・ダイジング)チーム」では、単に美しいディスプレイではなく、ディスプレイの横には、どんな商品がどんなかたちで置かれているべきかという、視覚的演出・効果(ヴィジュアル・マーチャン・ダイジング)を考えていくんです。私がひとつひとつ指示していくよりも、チームで取り組んだほうが長続きしますし、やりがいも生まれるんですよ。私が思いもつかないアイデアも生まれますしね。私がいつも言っているのが、「自分ひとりが目標を持っても意味がない」ということ。人間ひとりでできることって限界がある。店作りに限らず、ものごとを成し遂げる時には、いかに共感する人たちを巻き込んでいくかが鍵となります。店作りを街作りに置き換えて考えると、もっと可能性は広がるでしょうね。