昨年末に惜しまれながら他界された森田芳光監督の遺作となる本作ですが、監督のやりたいことがめいっぱいつまった作品だと感じました。
松山ケンイチ演じる小町と瑛太演じる小玉、二人の鉄道オタクが主人公。
趣味が大好き、彼女はちょっと…な、いまどき男子の生態が分かる、年ごろの女子としてはとーーーっても参考になる作品でございました。
小町&小玉の男子二人のわちゃわちゃした絡みも笑えるんですが、おもしろいのは小町&小玉の若者世代とバブルを生きたおっちゃん世代のギャップ。二人の若者世代は、鉄道好きのポイントが違っても構わず、多様性を認め合う姿勢。さらに、「少し好き」といった曖昧模糊な表現でもって気持ちを伝えてあったりしています。年上からみたら、はっきりしない、なよなよしていると言われそうですが、彼らの間では自分も相手も気遣った優しい接し方なんですよね。
一方、おっちゃん世代は「キャバレー!」「中州!」「お見合い!」とガツガツしっぱなし。自分の好きなことに対して、明確に強く表現。そんな世代も、ひとつ「鉄道」という好きな要素が入れば、ギャップも超えて仲良くなったり…。もう、登場人物みんなが愛おしくなっちゃいますね。
本作については、プロデューサーの三沢和子さんにインタビューしました。弊誌でも何度かお話を聞いたた森田芳光監督についてもうかがっています。4月号掲載予定ですので、こちらもぜひチェックを。

(C)2012「僕達急行」製作委員会
僕達急行 A列車で行こう
http://boku9.jp/