岡山でもうすぐ公開されると知りながら、東京出張の際に観てしまいました。「グミ、チョコレート、パイン」。
自分の10代を振り返ったとき、「青春らしい青春がなかったなぁ」と思っていたけど、この映画を観ると「いや、あれも青春と呼んでいいのだ!」と思えます。
「自分は、ほかの奴らとは違う」という思い込みを胸に男同士で集まって、ただただアングラな趣味に熱中する日々。ま、未だに似たような休日を過ごしている自分に不安を覚えないわけではないですが…。
大槻ケンヂ原作、KERA監督、電気グルーヴ音楽とくれば、80年代フィーチャー作品とくくられがちですが、それだけに終わってないのがいいなと思う。
正直、80'sを知らない世代に響く作品なんだろうかと思ってましたが、冒頭の私のように、どこか自分に重なる部分が根底に流れていることが伝わるんじゃないかなーと。
実際、映画館を出たとき、入り口に貼られたKERAさんのインタビュー記事に群がっている男子たちの姿を見ると、外れてないなと思うわけで。
それにしてもだ。うらやましいのは、「男子」という権利。プレスに、しまおまほさんも書かれていましたが、同じような「愛すべき愚かな行為」は女子もとりますが、どうしても女子の場合、ポップに消化されないんですよね。
もともと、原作の小説が「男のマスターベーション」について書いたコラムから生まれたこともあって、「しょーがねーなー」的な描写が、どうにもうらやましくて「しょーがねー」。
これは、男子の特権だ。絶対!!
ま、そんなふうに、80'sを知らない男子女子にも、多分「思わせる」作品のはず。
とはいうものの、80'sを知っている世代にとっては、ほぼ入れ食い状態のネタが満載なのも事実であって。
それを、ここで挙げていくと、観る楽しみが半減するので控えますが。私がツボを突かれたのは…。
主人公が名画座で観る自主映画に、今関あきよし監督の作品が使われていたこと。「甘酸っぱい失笑」とでも言いましょうか。ありがたく、笑わせていただきました。
どう観ても、ハデな作品ではないけれど、そこが「体験者」にはリアルなわけです。
最近まで思ってました、「40歳、50歳になって、『まだ、やれる!』と思っている人、どうなの?」と。でも、「いや、ここから、チョコレート100連発だ!」と思っている自分もいたりして。
その一方で、そんな自分に果てしない不安を覚えたりもして。
そういうのも、ちょっといいかも。そういうのが、すごくいいのだ。