まいった! カトリック学校を舞台にした映画で、こんなに人間くさいドラマが観られるとは!
神父が生徒に「不適切な行為をしたのではないか」という疑惑を軸に、人々が動かされる。
タイトルどおり、確かなのは「疑い」のみ。証拠はなし。
そんな状況の中、「確信」とか「神」とか「告解」といった言葉が飛び交うわけです。
疑いをかけるのは、厳格な校長を演じるメリル・ストリープ。疑いをかけられるのは、自由に柔軟な神父を演じるフィリップ・シーモア・ホフマン。
この2人が終盤に言い争うシーンは、演技バトルと言っていいほど見応えあり。
彼らが自分の考えと信仰を主張すればするほど、それらを見失った言動が隠せなくなっていく。それが拮抗する緊迫感が、この映画のクライマックス。
いったい、どちらが神に近いのか。
いったい、どちらがしたたかなのか。
表現が不適切かもしれませんが、ものすごくおもしろい!
この映画、もともとは舞台とのこと。確かに、これを舞台で観たらすごいだろうなー。
でも、本作同様、力のある役者じゃないと成立しないでしょう。
秀逸な脚本と名優がそろった傑作であることは確か。