観ました。アカデミーで「おくりびと」と競ったという「戦場でワルツを」。
レバノン・ベイルートで起こった、パレスチナ難民の大虐殺を描いたアニメーション。
アリ・フォアマン自身の体験を基にしているから、ドキュメンタリーでもある。
この作品の優れているところは、そこらじゅうのレビューで書かれていると思うので、あまり語りませんが、フォアマンが自分の記憶を消化させる手段として「映画に信頼を置いた」ところに私は信頼を置いた。
ちょっと劇中の細かい描写に触れます(まだ観てない人は、ご注意を)。
同じ悪夢を見る友人から「レバノン侵攻の後遺症じゃないか」と、監督が相談を受けるシーンがある。その際、「セラピーとかは受けてみたのか?」と薦める監督に、友人は「映画も効くだろ」と言うのです。
このセリフは、監督から自分自身への言葉なんじゃないかなと。
ある種、激しく私的な作品。でも、訴える力も激しく強い。その語り口は穏やかであっても。
観てみてください。