2008年サンダンス映画祭ドラマ部門グランプリ作品。クエンティン・タランティーノが興奮気味に、グランプリを発表している予告映像を、何度も観ているうちに、「みるべきリスト」にランクイン。
ステキな映画でした。登場人物たちが置かれている状況は厳しい。でも、それぞれの反応や行動に「守ろう」「進もう」というプラスの思考を感じられる。
すべてのシーンに情が流れている中、どこか律を感じさせるセリフがちりばめられている。そこに、この作品のりりしさのようなものがあるのかなぁと。
後半までは、起こる事件に対する人々の反応に、「そうだよな」「そうするよな」「しょうがないなよな」と、ある意味自然な展開。
でも、ラストでの主人公の決断でグッと胸が掴まれる。女性として、母として、「生きること」というより「生きていく」ことを共に選んだんじゃないかなぁと。
一瞬、「この彼女の決断は正しいんだろうか」という疑問もよぎります。が、息子の描写で「正しかった」と思わせてくれるんです。
この映画では、警官の描き方が秀逸です。さり気ないんだけど、ものすごく正しくて優しい。そこに救いが生まれて、前述の彼女の決断にうなづけるのです。
このコートニー・ハント監督、次はどんな作品を撮るんでしょう。楽しみです。