原作が大変話題になっており、腐敗した大企業や性的虐待を受ける女性たちなど様々な社会問題を内包した作品ということですが、私は主人公にぜひ注目していただきたい!
天才ハッカー、リスベット・サランデル。
新しいヒロインの誕生です。
と言っても、
アンジェリーナ・ジョリーのように
胸もあらわなボンテージコスでタフガイに蹴りを入れたり、なんてなし。
男たちの暴力にさらされたとき、
彼女は一瞬で倒され、傷つけられます。
それが、現実。
ですが、彼女はどんなに傷つけられようと、犯されようと
屈伏することはありません。
そして、絶対に涙を流さない。
一番それを感じたのは、レイプ犯への報復シーン。
自分を犯した男の腹に、「豚野郎」と刺青を叩き込む彼女の眼にまったく相手が映っていないのです。
彼らの暴力がただの快楽なら、
彼女の暴力は、
自分の目的を果たすためのただの手段なのだとはっきりみてとれます。
その知性でもって、スマートに目的を遂げる姿はかっこよすぎ。
そして、好きな相手にはセックスすることでしか、
なんとなく思いを伝えられないという不器用な姿がこれまたかわいすぎ。
随所入る女性への性的虐待シーンは目をそむけたくなりますが、
力強い彼女の存在が支えになり、観ていられるのです。
タトゥーにピアスという外見ではなく、過去のある出来事に裏打ちされたその強さが
本当に心強い。
これが、男性の主人公だったら、作品についていけなかったと思います。
と、リスベットのことばかりですが、本チャンの謎解きもかなり骨太。
40年前の資料から手掛かりをひとつづつ追っかけ、犯人に近づいていく展開は、
手に汗握ります!
大富豪一族のに隠された暗い過去… なんて「金田一耕介」的なバックグラウンドも日本人にはみやすいんじゃないでしょうか?
次回作ももう準備されているということ。
今回、全貌が明らかにはならなかったリスベットの過去も少しずつ分かるようで、
今からもう楽しみで仕方ありません!