舞台挨拶付きの初日上映を、渋谷シネマライズまで観にいってきました。
私もエキストラ参加させてもらった、奥秀太郎監督の最新作です。撮影現場の模様は、コチラ。
http://www.vis-a-vis.co.jp/screen/hellomovies/post_453.php
私はこの監督の作品の、いろんなパワーが渾然となっていところが好きなのですが、この最新作もパワフルでした。
過去の何作では、「分かりにくい」という感想も聞かれるようですが、今作はそんな印象を払拭。
その一方で、掘れば掘るほどいろんなものが見えてくる「考えることを拒否できない」作品でもあるのです。
いろんな評論家が、本作には「傑作」とのコメントを出しているようです。
開業医だった父を亡くした医学生の主人公は、原子力発電所の臨界事故が発生した街に住んでいる。彼は、うだつのあがらない生活を続ける中でギャンブルとドラッグに手を染め、その借金を放射能臨床実験の被験者報酬で返済しようとする…。
ここに出てくるキーワードすべてが、今の現実の何かに置き換わったとき、この話は「分かりにくい話」ではなく、「私たちの話」となる。
この映画に描かれているのは、「愛」と「進化」。
両親からの愛、退化する社会の中で引き継ぐ術を探っていく。これからも「そこ」で生きていく覚悟は、彼にとって「進化」すること。たとえそれが退化に見えたとしても、彼にとっては紛れもない「進化」であることが、ラストシーンから迫ってくる。
ここの映像が、かっこいいんです!
さらに、「USB」というタイトルは、「Under the Sakura Blossom」の略。劇中にインサートされる圧倒的に怪しく美しい桜の映像と、人間をデータ管理するUSBとの間に、「永遠の輪廻とDNA」を感じたりもしておもしろい。
この奥ワールドを今回、支えているのは、各界から集結した豪華なキャスト。
奥作品「カインの末裔」でも主演を務めた渡辺一志をはじめ、桃井かおり、野田秀樹、大杉漣、大森南朋、峯田和伸など、これだけ個性の異なる魅力がせめぎあう映像は、ほかでは観られないんじゃないでしょうか。オーディションで選ばれた女優・小野まりえも、文字どおり体当たりでの演技を見せてくれてます。
特に野田秀樹が登場すると、スクリーンがグッと締まるのは流石。
ちなみに私は、看護師役で風景となってます。先日インタビューした大森南朋さん(ここだけ、さん付け)と同じフレームに入ってます。
岡山での上映は、おそらく9月。ぜひ、足を運んでくださいませ。
13日には、桃井かおりさんが舞台挨拶に立たれたそうです。
奥監督とは、ベルリン映画祭で桃井監督として会ったのがファーストコンタクト。
これが縁で、今回の出演につながったんですね。
「出来上がった映画が、すごい好き。だから今日、ここに来たんです」とコメント。
説得力ありますよね。